現状維持

現状維持は後退の始まり  とは言うけど人生観についてはそうとは限らないと思うし、 むしろ幸せに生きるためには現状維持が最適解な時もある。

例えば、恋をしかけた人からNOを突きつけられた時とかに特にそう思う。多分、本能的なもので、宝くじを買ったけど、当たらなかった時の気持ちを増幅させたものに近くて、自分に対する後悔とか、知らなければよかったことを知った時みないな感覚に陥る。これは相手が悪いとも取られられるし、自分が相手の期待に応えられなかったとも捉えられるし、深く考えれば考えるほど、意味のないことだと思うけど、でも考えてしまうのが人間のサガだろうな。何かモヤモヤしたものがあってあって、なかなか言葉にできない。不幸というのは一概に主観的なもので、小さな幸せで満足できていた人生も、1回の悔しさ、悲しいことで崩れてしまう脆いもの。思い出って都合よく消せるととっても楽だけど、この思いが良い感じに発展できるかは自分自身にかかってる。寒い冬は良い思い出がなくて、毎年悲しくなる。

Undefined

LINEの返信がないまま別れたことを思い出した。

いや、正確には別れ話もしておらず、何度メッセージを送ってもLINEの返信がないまま現在に至るので、事実上の別れ   が正確かもしれない。最近(と言っても2ヶ月ぐらい前)、友達と飲み屋に行って知らないおじさんらとお話をし、その流れでLINEを交換した。そのおじさんからは定期的にメッセージが届くが、1回返して、話が繋がらなかったので、今は未読無視している。今思えば、別れた人の心情は今の気持ちのような、めんどくさい、どうでも良いといったものだったのだろう。付き合うことの定義がされていなかった。とあるYouTuberが、付き合うことがWell-definedされていないことが別れる原因になるとも言っていたし、付き合うことを線引きすることは確かにおかしい。

一時期と比べたらなんか心が軽くなった気がしている。何かで、「失恋から立ち直ることは正しい自尊心が生まれていること」と聞いた気がしていて、正しい自尊心と付き合っていきたい。(ここでの付き合うとは、歪んだ自尊心を持ったり、自暴自棄にならない、正常な自尊心ということと定義する)

 

 

ガラガラヘビ

言語化する ということは、痰を吐き出すような試みだと思う。言葉にすると気持ちはすっきりするし、うまく言葉にできると、しばらくはそのことについて考えなくて良くなるし、なんだか自己肯定感が上がる気がする。そのためにも、インターネットというのは流動的で、自由で、寛容な世界であるべきだと思う。(今はそうじゃなくなってきた気がする)そして、インターネットには人には言えないことを書いていいと思う。たとえば別れた人はそんなにいい人と付き合ってないな、とかあの人のために買ったコンタクト洗浄液に使用期限があるのを知って、いつ捨てようかなとか、あの人に勧められた本が図書館になかったので同じ著者のエッセイを借りた、とか人生においてどうでもいいようで、実は本質的なことを言語化するべきだと思う。

気づけば8月に入ろうとしている。なかなか言葉にするって難しくて、良い文だなとは自分では思えないけど、いつか書くのを忘れるぐらい幸せになれると嬉しい。

亡霊ニヒツ

あまりにも悲しくて、それはなぜ悲しいか考えたところで最もらしい結論を導き出せないまま、ぐるぐると、頭の中を彷徨っている、亡霊のようなもの。カオマンガイを食べようとした時、ブルっと震えたApple Watchからは、半年ほど音信不通の人の3ヶ月ぶりのブログの更新の通知だった。それは、ここ1週間悩み続けたことに対する玉音放送のような、絶望感を伴っていた。何がそうさせたのか、何が原因なのかは理性では解決できない問題である。ホモ・エコノミクスのように定まった類型ではない、感情を持つ人間だから、戦争が起こるのだというように、半ば諦めのような感情である。そういえば、にんげんは中途半端に手に入れたもの、手に入れかけたものは手放したくないらしい。だからこんな気持ちになるんだな、と思いながら、そして、もし手に入れた(正確には手に入れるわけではないけど)としてもそれは幸せな結果にはならないだろうと思いながら、いろんな気持ちが想起していく。


ラジオが言う、「今日が良かった人も、そうでなかった人も」のように客観的で、でも包容力のある、力強い感情を持ちたい。確実にご飯に行きましょう に対する返信はないだろうけれども、それは過去に自分がそうしたように、1つの罰として認めなければならない。それは死んだ時に地獄に落ちないように、クレジットカードの返済額が高額にならないように、先に支払っておくのと似ている。


今日も暑い、酷暑が続けば日常になるように、いつか鈍感に楽天的な気持ちになれることを願う。夢に出てきたり、美術館であの人の香水だ、と思ったり、スカイロケットカンパニーで思い出したり、wistonのあまりにも甘い匂いだったり、日常的なものと結びつく記憶を上書きしなければならない。たぶん、意識すれば意識するほど忘れられなくなるから、時間が解決するんだろうけどね。